もしパートナーから不貞行為を受けたら、あなたは離婚を考えますか。
不貞行為とはいったいどんな行為を指すのでしょう。
証拠を押さえたらいつ相手に話せばよいのでしょうか?
不貞行為の定義はどこから?
不貞行為とは夫婦・婚約・内縁関係にある男女のどちらかが、配偶者以外の異性と自由意思で肉体関係を持つことを言います。
「貞操義務違反」にあたり法廷離婚自由として認められる離婚原因の一つになります。
不貞行為を証明するには、不貞行為をしたという確実な証拠が必要になります。
例えば、ラブホテル(世間一般ではセックス目的で利用するところ)に入って相当時間出てこなかったら、
LINEやメールで「ラブホテルに行った、一緒に寝た」などの事実があった、
2人が服を着ないでベッドにいるなどの決定的な写真や動画などがあれば不貞行為と認められることが多くなります。
その他にも風俗などで繰り返し異性と性交渉をしているなども不貞行為とみなされることがあります。
また、確実な証拠としては探偵や興信所の調査報告書などが不貞行為の証拠となります。
不貞行為の立証が難しいケース
基本的にプラトニックな関係は証拠として弱いと言われています。
キスやハグは肉体関係をもった証拠にはなりにくいのです。
映画やドライブデートなど、また別れ際のキスなども不貞行為とするには証拠として効力が弱いと言われています。
また、別居や家庭内別居などにより客観的に夫婦関係が破綻していると判断される状況であれば不貞行為を離婚理由や慰謝料請求の対象にすることは困難になります。
不貞行為が離婚事由となるのはあくまで不貞行為があったことで夫婦仲が悪くなり婚姻関係が破綻した事実が必要となるからです。
反対に不貞行為をした人(有責配偶者)からの離婚請求は原則できません。
不貞行為の相手と再婚したくて離婚請求を行うことは原則できないからです。
夫婦に未成年の子供がいるケースや、離婚することで配偶者が経済的に困る状況では不貞行為があっても離婚をすることは難しくなります。
不貞行為の慰謝料の相場はどれくらい?
離婚・別居する場合が200~300万円、離婚・別居しない場合が50~100万円、
不貞行為の慰謝料は50~300万という相場があり、多くのケースはこの範囲に収まります。
慰謝料が決まる7つの要素として、
- 1.不貞行為の年数の長さ
- 不貞行為の回数
- 婚姻期間の長さ
- 幼い子供の有無
- 請求される側の年齢・立場・資産
- 不貞行為発覚後すぐにやめたか
- 反省の姿勢の有無
で慰謝料の額も変わってきます。
これらを踏まえた上で、不貞行為で慰謝料を取るなら客観性の高い証拠が必要となってきます。
不貞行為の証拠を出すベストタイミングとは?
不貞行為の証拠を確実につかんだとして、最初からすべてを開示してはいけません。
配偶者に逆切れされたり、シラを切られたりして、話が進まない場合があるからです。
逆に最適なタイミングで決定的な証拠を示すことが出来れば、相手に不貞行為を認めさせたり、
慰謝料を増額させたりする可能性も出てくるのです。
基本的に離婚および慰謝料で裁判を起こす場合、証拠を小出しにしていくことで交渉を有利に進めていくことが出来るはずです。
それはパートナーの言い分をすべて聞いた後に証拠を提示するのが最も効果的です。
パートナーの話とあなたが持っている証拠に矛盾があればあるほど、裁判官のパートナーへの心証は悪くなります。
その結果、あなたに有利に裁判が進むことになるのです。
いかがだったでしょうか。
このように不貞行為の証拠には大きな力があります。
あなたが不貞行為を許せないとおもうのなら、確実な証拠の獲得と証拠を出すタイミングを見誤らないように努めてください。
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