子供を連れて離婚をする場合、入念な準備が必要になります。
住居など物理的な準備も大切ですが、子供に対するケアも怠ってはいけません。
この記事では子連れ離婚をする上で、どのような準備をしていけばいいのか、離婚をするタイミングはいつが最適なのかについて解説していきます。
離婚を決めたらすること
パートナーと話し合いの末に離婚する意思が固まったとき、考えなければいけない問題は大きく分けて2つあります。
子供のこと
離婚しても子供は子供、親は親。
親権があなたにある場合も、パートナー側にも子供を扶養する義務があります。
養育費といわれる子供が成人するまでの間にかかる学費や食費などの生活費全般を支払う義務があるのです。
養育費をどのように支払っていくのかの取り決めをする必要があります。
また、離婚後の子供との面会についても取り決めをすることが大切です。
面会の頻度や、日時、場所などについても、離婚前に決めておいた方がよいでしょう。
お金のこと
上記の養育費以外にも、お金の面で相談すべきことがあります。
財産分与と慰謝料についてです。
夫婦の間で築かれた財産は、原則として5:5で割り振ることになります。
お金だけではなく、家具や不動産などについても話し合わなければなりません。
また、離婚の原因によっては慰謝料についても取り決める必要があります。
不貞行為や暴力など、どちらか一方に原因がある場合、パートナーは慰謝料を請求する権利があるのです。
お金はトラブルの要因になりやすいものです。
離婚前に落ち着いて話し合いをすることが大切です。
子持ち離婚で準備すること
上記のような子供の面・お金の面での準備の他にも、より生活に紐づいた準備を進める必要もあります。
離婚後の住居の準備や、それに伴う引っ越し資金や家具の準備。
また、転居先によってはお子さんの幼稚園・保育園・学校なども転入する必要があるのかもしれません。
そして離婚後の生活費についても計画を立てておきましょう。
あなたがもし今専業主婦だったとしたら、仕事を探しておかなければいけません。
また、各自治体ごとのひとり親家庭を対象とした支援制度など、公的な支援を受けることも可能です。
生活費のシミュレーションをし、しっかりと計画を立てておきましょう。
子連れ離婚のタイミングはいつがいい?
子連れ離婚のタイミングは様々です。
お子さんの年齢や、精神状態によっては心のバランスを崩してしまいかねません。
お子さんがまだ小さい場合は、早めに離婚を決断した方がよいでしょう。
離婚が原因となりイジメに繋がる可能性もありませんし、両親が喧嘩や口論をしている中でお子さんの幼少期を過ごさせてしまうのも悪影響です。
お子さんが小学生や中学生、高校生の場合はタイミングをよく考える必要があります。
最適なのは入学前のタイミングです。
苗字が変わったとしても違和感がなく、引っ越しなどを考えても最適なタイミングだといえます。
受験生だった場合は精神バランスを崩しやすいので、受験が終わるまで離婚は待つ方が賢明です。
お子さんが複数人いる場合は、あなたからみて1番精神バランスを崩しそうなお子さんの入学前の時期に合わせたほうがいいでしょう。
お子さんが成人していて、別居している場合は夫婦のタイミングで離婚を進めて問題はありません。
同居している場合はお子さんにも相談した上で、今後の生活をどうしていくか決めていったほうがいいでしょう。
どの場合にしても、勢いだけで離婚してしまわないように、お子さんに合わせたタイミングを選び、金銭面や生活面の計画を立てて離婚を進めることが大切です。
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