旦那の浮気を発見するきっかけとして、非常に多いのが「浮気相手からのLINEを見た」というもの。
浮気LINEを見つけたら、すぐに不倫を問い詰めたくなる気持ちも分かりますが、対応を間違えてしまうと、浮気の証拠を集められないばかりか、逆に慰謝料を請求されかねません。
今回は、旦那の浮気を発見した時にしてはいけないことをご紹介します。
浮気の証拠にラインはなり得るのか
LINEで「好きだよ」とか「愛している」と言ったり、デートの約束をしていたとしたら、「浮気だ!!」と頭にきてしまいますよね。
しかし、法律的には「不貞行為――肉体関係があったかどうか」がポイント。
食事を一緒にしているくらいでは、法律的にはセーフになってしまうのです。
ですから、LINEを不貞行為の証拠にするためには、以下のようなやりとりのスクリーンショットが必要です。
・「この前のエッチはすごかったね!」などと性行為を示す内容
・「あのホテル良かったね!また使おう!」など、性行為を推認させる内容
・性行為中の画像や動画
逆に、以下のようなものは不貞行為の証拠にはなりません。
・「あのレストラン、おいしかったね!」などの食事をしたことしか分からない内容
・「指輪、ありがとう。大切にする!!」など、プレゼントを渡したとしか分からない内容
・「大好きだよ」などのプラトニックな恋愛の話
旦那の浮気相手に連絡は絶対にダメ?
浮気のLINEを見て、カッとなってしまうのは仕方がないことです。
しかし、それが行き過ぎた行動になってしまうと、浮気の証拠を集められなかったり、逆に慰謝料を請求される恐れもあるのです。
以下、浮気LINEを見つけたときに絶対にやってはいけない3つの行動をご紹介します。
・暴力
スマホを力づくで奪い取り、その際に殴ってしまった……。このような暴力行為で得たものは、裁判では証拠として認められません。
・プライバシーを侵害
プライバシーを侵害して得た浮気の証拠は、裁判では認められない可能性があります。
実際に、不倫相手と旦那さんの親密なメールを盗み見た奥さんが、その内容を不倫の証拠として提出した際、プライバシー権の侵害にあたると判断された事例もあります。
・データのコピー
LINEのやりとりを全コピーすれば不貞の証拠も集まるだろう!と思って、全コピーするのはいけない行為です。
実際に、旦那さんと不倫相手のメールのデータを全部コピーして不倫の証拠として、提出した奥さんがいましたが、裁判の証拠としては認められませんでした。
加えて、この裁判では、データのコピーが「信書開封罪」に匹敵する判断されてしまいました。
信書開封罪とは、封のしてある手紙を正当な理由がないのに本人以外が勝手に開ける罪。1年以下の懲役又は20万円以下の罰金刑となっています。
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